高血圧の食事療法




高血圧の治療の二本柱の一つに生活の改善がありますが、その中でも重要な地位を占めているのが食事療法というものです。漫然と食べたいものだけ食べていたのでは、生活の改善は望めないので、ちゃんと計画を立てて、食事の献立を考えて、すべてのカロリー、塩分、栄養分を計算した上で食事を作って食べるというのが食事療法の理念というものです。

もちろん理念だけでは、患者さんの生活の質の改善には結びつかないので、治療計画の一環として、計画に基づいて食事療法を行っていきます。

高血圧の食事療法として最も重要なのが、塩分の摂取量の管理です。減塩の食品を取ってゆかなければなりませんが、それも一日のトータルの塩分摂取量が多くなってしまうと意味がありませんので、食品グラムあたりの塩分を計算して、それをどれくらいの量を取り、朝、昼、晩の食事のどれに減塩食品を適用するかなど、計画を立てて食事をするのが食事療法と言うことになります。

患者さん一人では、実行困難ですので、栄養士さんのアドバイスのもとにだれかが、食事を作ることになります。本人にその食事を作る能力がある場合は本人が行い、配偶者が作れるのならば配偶者が食事を作り、だれも身近にいないようなら、食事配給センターが指導の下に食事を作ることになります。

このようにきめの細かい食事造りが、食事療法の根幹ですが、根本的に一日あたりの塩分摂取量はどれくらいが適切なのでしょうか。日本人は一日12グラムの塩分を取っているといわれ、これは世界的に見ても過剰気味であることが知られています。ですから、10グラムぐらいが適切な量となりますが、高血圧症の人はもっと少なくて、6グラム未満と厳しい量が標準とされています。


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