高血圧の治療薬




高血圧の治療薬としては、カルシウム拮抗薬というものが多く使われます。これは、どういう働きをするかというと、血流を改善する目的で血管を拡張するようになっています。血管が広がれば、血液が多く流れることで、血圧は下がります。狭いところに水を通すよりは、広いところに水を流すほうが、圧力は低くてすむという原理です。

このカルシウム拮抗薬は、血糖や脂質への影響が少なく、体の代謝に対して変動を起こさないので、糖尿病などの合併症を持った人の高血圧の治療にも向いています。このカルシウム拮抗薬の中でも、長く効果が続く持効タイプの薬剤が使われることが多いです。このタイプの薬を使うと、長く安全に効圧効果を保つことができます。こうすれば、一日一回の服用で、長く効果が望むことができますが、中には一日二回飲まなければならないものもありますが、いずれにせよ、持続して飲み続けなければ、高血圧の薬として効果はありません。また、当然のことですが、薬を飲むのをやめてしまうと、効圧効果はなくなってしまうので、血はまた元の高血圧の状態に戻ってしまうから、注意しなければなりません。

 このように毎日、高血圧の薬を飲んでまで、血圧を下げた状態をなぜ保つ必要があるかというと、起こりうる病気である脳卒中や心臓病や腎臓病を防ぐ効果があるからです。中国で大規模な臨床試験が行われたところ、薬で血圧を下げたグループと、薬を使わないグループに分けて、高血圧症の持病を持つ人を、5年間にわかって比較した結果、カルシウム拮抗薬を使ったグループは脳卒中死が60%近くも減少しました。

やはり、高血圧の人は、高血圧の薬を飲んで血圧を下げて生活するべきでしょう。

(C) 2011 高血圧の治療法